美容つれづれ随想[師弟対話]

サロン現場でのリアルな問題解決を紹介

スタッフが怖い人の車と事故ってしまった。③

怖い人Y:「ところで、あんたらは保険で対応したいって言うけど、それでおしまいじゃ子供の使いと同じじゃないか、ここからは事故を起こした当人のこっちのお兄さんとの話になるんだけど、あんたは、そのへん、どうするつもり?」

M:「こんな突発事故のために、私どもみたいな弱小事業も高い料金を払って事故保険に入っています、なんとかその辺をご理解頂いて、保険で対応させていただきたいんですが、、、」

怖い人Y:「それじゃ話になんないよ、お兄さん、あんたが事故を起こした本人なんだから、黙ってないで何とか言ったらどう?保険対応の他に慰謝料的な何かとかさ、、貯金、親、親戚、とかいろいろ、出来ることあんじゃない?」

M:「本当に申し訳ないんですが、彼は売り上げ成績も悪くて、給料も低くて、生活もギリギリなもんで蓄えもないらしく、、、」

怖い人Y:「あんたに聞いてんじゃねえよ!じゃこんな手はどうだい、、、」

(こんなやり取りが延々と4時間くらいつづく)

怖い人Y:「ったく、、話にならねえな、これじゃ!結局あんたらどうするっていうんだ」

M:「ですから、最初に申し上げましたように、保険対応で何とかお願いしたいと、、、」

怖い人:「、、、、しょうもねい、3人の大のおとなが、病院まで入院してこれかよ!貧乏くじに当たったようなもんだな、じゃ、保険でそうしろ!但し俺達は首が痛いんで、あと2、3日は入院してユックリするからな」

M:「分かりました、本当に、この度はご迷惑をおかけ致しました、保険会社に連絡してすぐ手続きするように伝えておきますので、、、失礼いたします」

(終わったのが19時30分、13時から6時間30分の長い長い対応、疲れました、、すぐ近くに待機させていた保険会社担当に連絡、、、担当者いわく「Mさんの場合はいつもトラブった時は初動で必ず、相手が怖い人だろうと何だろうと、直接、会って、挨拶してくれるから交渉がスムースにいくんです、しかし他の人達、会社は、保険内容が示談交渉付きなもんですから、相手に会う初回から、当人、当社が出てこないで保険会社に対応させるもんですから、相手が心象を悪くして、結局賠償金などが高くなり、それからの保険料が高くなってしまうんです、本当に助かります)

M独白:『トラブルはいつも嫌なものだが、対処しようとする時の自分の腹の置き方は、「怖いくせに、その怖さを無理やりに抑えようとして虚勢を張って見くびると相手はその態度に敏感に反応して、怒りを誘う、、、逆に怖さにおののき、法外の要求に対応させられる、、、のも違う、怖いものは怖いと認めてその上で必死の誠意で、利害関係のない第三者がこちらに下す道理の責任範囲については、ちゃんと負おう、、、という覚悟が大切なことだ」と思索を巡らせていたらマナーモードにしていたスマホに息子から届いた何十回ものメールに気がつく、、、「父ちゃん大丈夫?」』